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イマジナリーライン

上映会場:柏市 スペイン料理店「アモール・デ・ガウディ」
上映時間:2005年10月15日 10:00〜
上映会場:柏市 柏駅西口のアジアンテイストの”なごみカフェ”「カフェライン」
上映時間:2005年10月16日 13:00〜

2000年/日本/25分/16mm撮影

監督:伊刀嘉紘(いとうよしひろ)

1970年、愛知生まれ。
おもな作品に「100匹目のサル」、「笑う胃袋」、連作短篇集「SEXTET」、「渦中のひと」など。
第5回TAMA NEW WAVEグランプリ、みちのく国際ミステリー映画祭オフシアター部門グランプリ、NextFrame/AIFFグランプリほか、 釜山アジア短篇映画祭など内外の多数の映画祭で入選。 また、近作がフランクフルト、パリ、バルセロナ、チューリッヒなどで巡回上映されている。

物語

ストリッパーの有希には、彼女の目にしか見えないかけがえのない恋人たちがいた。
最初の恋人カイが有希のことを案じて身をひいた後、有希はカイの親友であったタキと暮らしていた。
カイには何も知らせぬままに。
そして20世紀最後のクリスマスの夜、3人は邂逅する。
有希の働くストリップバーに偶然カイが訪れたのだ。
久々にカイと共に過ごす親密で穏やかな時間‥‥。
だがカイとタキの間には、かつてない亀裂が生じていた。
3人は新年よりも一足早く「初日出」を見に出かける。
そこでは思いがけない出来事が彼らを待ち受けている‥‥。

解説

本作はそもそも「映画を撮りながら新世紀を迎えよう」との単純な動機から発動し、20世紀最後の1週間のうち5日間を費やして少人数で撮影された。
タイトルの「イマジナリーライン」とはもともと映画撮影のための専門用語で、登場人物同士の目と目の間を直線で結んだ架空の対話軸のことを指す。
本作はその不可視の境界をまたぎ越える試みであると同時に、前世紀と今世紀の、あるいは此岸と彼岸の、そして現実と妄想とのあわいを描いた物語でもある。
とは言え理屈っぽい作品では全くなく、仄かな毒と官能とせつなさに彩られた佳品である。

スタッフ

  • 監督・脚本:伊刀嘉紘
    撮影監督:永野敏
    音楽:クロノイプロトイ
    助監督:良知暁、二宮浩子
    制作進行:三上剛

キャスト

森川 惺、渡部遼介、川野弘毅、加藤まゆ美、辻本一樹
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