閉じる

山階鳥類研究所の講演会
これだけは知っておきたい・・・・
『wataridori』『グース』を観る前に!

上映会場:我孫子市 相島芸術文化村 「月光倉」
上映時間:2005年10月15日 13:00〜

日本語/30分

講師:山岸 哲 Satoshi Yamagishi

1939年長野県生まれ。理学博士。信州大学を卒業後、同大学の助手を勤める。その後、大阪市立大学講師・大阪市立大学理学部教授・京都大学大学院理学研究科教授を歴任し、2002年より山階鳥類研究所の所長として現在活躍中。この間、日本鳥学会会長(2003年〜2007年)を務める。鳥類を主な研究対象とした、動物生態学・動物行動学・動物社会学が専門。
1999年『山階芳麿賞』を受賞。

山階鳥類研究所とは

千葉県我孫子市にある鳥の研究機関、 山階(やましな)鳥類研究所では、現在とくに、絶滅危惧種のアホウドリやヤンバルクイナなど、希少種の保護に役立つ研究を行っています。
また、足環などによって、渡り鳥の渡りの経路や、野鳥の寿命を知ることのできる「鳥類標識調査」(バンディング)や鳥インフルエンザに関わる調査も環境省の委託で行っています。
山階鳥研が誇る鳥類学に関する図書や鳥類標本は、鳥類の研究に欠かせない基礎資料であり、なかには地球上からいなくなってしまった絶滅鳥の標本や19世紀の博物学書などの貴重なものもあります。
総裁に秋篠宮文仁親王殿下を迎え、研究員として平成17年6月まで13年間、紀宮清子内親王殿下がお勤めになりました。
今日、環境問題が人類の大きなテーマです。生物多様性の保全は21世紀初頭に生きる私達の、次世代に対する責務です。鳥が棲めない地球に人間は住めません。私どもの活動は環境破壊や鳥類の絶滅を止めることにつながっています。
ホームページアドレス
http://www.yamashina.or.jp

講師のことば

映画「wataridori」や「グース」は、生物学(行動学)的には、どのような仕組みで撮影 可能になるのだろうか?
「刷り込み(インプリンティング)」という行動学的特性から解説してみたい。

主な著書

  • 『けさの鳥』 (朝日新聞社)/ 『オシドリは浮気をしないのか』 (中央公論新社)/ 『アカオオハシモズの社会』 (編著、京都大学学術出版会)/ 『これからの鳥類学』 (編著、裳華房)/ 『鳥類学辞典』 (監修、昭和堂)/ 『マダガスカル自然紀行』 (中央公論社)/ 『マダガスカルの動物その華麗なる適応放散』(編著、裳華房)/ 『マダガスカル鳥類フィールドガイド』(編著、海游舎)/ 『鳥類生態学入門』(編著、築地書館)/『鳥類の繁殖戦略上・下』(編著、東海大学出版会)/『モズの嫁入り』(大日本図書)

主な訳書

『行動生態学』(共訳、蒼樹書房)/ 『進化から見た行動生態学』(共訳、蒼樹書房)/ 『行動生態学を学ぶ人に』(共訳、蒼樹書房)/ 『世界の鳥』(監訳、同朋舎出版)/『ジョン・グールドの世界』 (監訳、同朋舎出版)/『世界の鳥−行動の秘密』(監訳、旺文社)ほか
©2005 tokatsu film festival. All rights reserved.